コトコノコ展
2012年4月11日 原宿アイリヤード
コトコノコ展が行われたのは原宿のアイリヤード。
ギャラリー前の道路にはコトコノコ展の立て看板。
その横には3階のギャラリーに繋がる階段が。
この階段には花弁の形をした折り紙がちりばめられていた。
3階まで上がると手前がアイリヤードの美容室で奥がギャラリー。
ドアの前にはテーラー(寺田さん?)一家、オノヨーコ、塚本晋也監督などからの花束で埋め尽くされ、KOTOKOのフライヤーが2パターン置いてある。
私が行った時には混んでいなかったが、すでに新しいほうのフライヤーは見本しか残っていない状態だった。
また入り口横の壁にはCoccoの手書きで
「写真撮影、携帯での通話はご遠慮ください。また展示物には触れないでください」的なメモが貼ってある。
※この先は基本的に映画の中に出てくるものだが、どの場面で出てきた何とはいちいち書かない※
中に入ると正面の窓の向こうに風車が見える。
向かって左側はグッズ売り場で、右側の壁にはCoccoのこれまでの出版物が数冊飾られていた。
静かな空間なだけに、その下に置かれた2体の人形に気付くと少し驚く。
柱にはアルバム「ザ・ベスト盤」の原画。
さらに奥へ進むと桜の花びらが一面に描かれ、ところどころからビニールテープが垂れている。少し体を引いて全体を見るとピンクの象が描かれていた。
窓の向こうは入り口から見えていたペットボトルで作られた風車。
窓には姉が琴子に送った封筒が貼られていた。
住所は池袋をもじった場所だったように思う。
窓に下には大二郎のために作ったおもちゃがたくさん置かれている。
左側の壁に沿うように段ボールのベビーベッド。
そしてきらきらの照明と折り鶴。
部屋の真ん中にはCoccoの自画像とKOTOKOの自画像(だった気がする)が置かれ、
その横には愛用と思われるクレヨンがケースの中に飾られていた。
ギャラリーの真ん中には天井にも梁があり、
その空間にも手作りのおもちゃが。
グッズ売り場の見本にはCocco手書きのグッズ名を書いたメモがあった。また当日分の売り切れたグッズの見本品には取り外し可能な「本日売り切れ」のメモが貼ってある。
これもCoccoの手書きだ。
展示物、ひとつひとつをじっと見ていると見落としてしまうのだが、ギャラリー全体を俯瞰で見ると階段に貼ってあった花弁の折り紙や星型の飾りがちりばめられていることに気付く。
これは琴子の部屋だ。
あの琴子の部屋だ。と映画を見た後なら思うだろう。
映画を見ていないファンからすれば、
これを準備できるくらいCoccoは回復しているんだと嬉しくなるだろう。
Coccoが過去に行ってきた展示会は
写真展や原画展がほとんどで額に飾られたそれを見る。というのがメインだった。
今回のコトコノコ展はそれらとちょっと違う。
映画の中に迷い込むというか映画を体感するために作られた空間だった。
私の感想を普通にいえば、
ずーっと触れたいと思っていたCoccoに触れた気がした。
Coccoの作りだしたものに触れているのではなくて、
Cocco本人に触れられたような気がした。
振り返ったらCoccoがいるような空気感。
だから飾られていた数点の原画が逆に違和感を持っていたように思う。
私が行ったときは小雨が降ったり止んだりのお天気で、
外の風車がいい感じに回っていたのが素敵だった。
許されるならいつまでもそこにいたかった。
それと単純に帰り道のテンションを上げたのは購入したボールペンがCoccoの仕込んだ大当たりだったこと。