大丈夫であるように。

【映画公開時の感想】

うーん。
なって言ったらいいんでしょう。
難しいですね。
ファンだったら
「それは知ってるよ。それもそう思っていたよ。」
っていうことが多く出てきました。
そういう意味でファンにとっては新しい気付きは多くなかったけど
改めて映像を見ることで想うことはたくさんありました。
そしてたくさん泣きました。
前半泣いて拭ってを繰り返したせいで
途中でコンタクトがずれるという失態を……
すっごい見づらくなってしまって。

今年Coccoが表に出ての活動がなかった理由も分かりました。
対の言葉の片っぽが出てこないのが気になりましたが。

見終わってからだと
著名人たちのコメントが「ちょっと大げさかも」なんて思ってしまいます。
特に香椎由宇のコメントは「ってことはキミ無知すぎやしないか?」って。
私はCocco大好きだけど
優しい気持ちには急になったりしなかったぞ、と。
(急には、です。)
この映画を見たからと言って
「Coccoありがとう」とまでは言わなかったぞ、と。
(普段は「Coccoありがとう」って思うことがたくさんです)

でも見て損はない映画です。
Coccoにネガティブな印象を持ってる人が見て
ものすごい好印象に変わるとも思えないけど、
Coccoを単純にあまり知らなかった人が見たら
胸を打たれることは間違いないです。
香椎由宇をだしに使いましたが、
知らないでいるよりも
(それが無理強いだったとしても)知ることが大切で
知ったことにその実感がわかなくても
いつかふと分かるときが来る。

ってCoccoも言ってましたね、去年。
映画を通して多くの人に伝わるメッセージって
これなのかなぁ、と思います。

【DVD発売時の感想】
とりあえず「鳥の歌」聞きました。
簡単に口ずさめてしまう短さ。
ウチナーグチを交えた
シンプルで優しい歌。

映画は時間があるときに観ます。
てか一度観てますからね(笑)

初回盤についていた短冊は
「想い事。」発売記念の写真展に訪れた人が
それぞれの想いを書いた端切れ。
辺野古の有刺鉄線に巻きつけられた、あの再現ですね。

今思うと映画館で自由に持ってこれた
「大丈夫であるように」の変形フライヤーも
短冊の再現だったのかな。

しかしパピルスのインタビューを読んでから
改めて観ると考えさせられる個所が何個もありました。
というか胸の締め付けられる想いのする。
と言ったほうがいいかもしれません。

Zepp NagoyaのCoccoの衣装。
映る背中には肉がありません。
あぁ、ガリガリ。
この時すでに辛かったのね、と思う。
スタートしたばかりなのに。

それでもどのライブでも歌っているCoccoは
笑顔でとてもその時を楽しんでいるように見えて。
きっと武道館の後のように自分の無力さを感じて泣くことも
ほかの日にだってあったでしょう。
でもそのギャップがファンには見えないのです。

死にたがりの10代
生きようと思い始める20代

なんて、あぁ分かる。
きっとみんなが思うこと。

映りこんでいる息子を見て
きっとママのことが大好きなんだろうな。とか
拒食症で入院したり、ロンドンに行ってたりするママとの
離れ離れの生活(でしょ、多分)にこの子はどんなことを思うんだろうとか。
まぁ息子を見て思うことはCoccoの完全プライベートなんで
余計なお世話でしょうけど、よくこういうことを思う人です私。

ジュゴン 想い事。 きらきら こっこさんの台所。
すべて繋がっている。

そして想う。

拝啓 Coccoさま

あなたが大丈夫であるように。

そう祈っている人たちがいることが重荷ではなく
前に進むあなたの力になりますように。
そう願わずにはいられない。